豊かさを求めた注文住宅で、後悔することは非常に残念です。なかでも後悔しやすいポイントのひとつに、保証内容があります。ハウスメーカーや工務店によって、内容が異なるので注意しましょう。ここでは、保証の種類や選ぶポイントを解説しています。紹介する事柄を参考にしながら、失敗しないために学んでいきましょう。
注文住宅の保証制度とは?
住宅を守るために、2つの保証があります。法律で義務つけられた保証と、各建築会社の保証です。ここでは、それぞれの特徴を解説します。
義務付けられた保証
新築住宅を販売する会社には、住宅品質を維持させる責任があります。そのため、住宅品質確保法により、主要構造部分へ10年間保証を定めています。さらに、販売会社が倒産してしまっても、保険法人から最大2,000万円の補修費用が受けられます。新築住宅購入者は、法律によって10年間守られています。
建築会社ごとの保証
建築会社ごとに、サービスの一環として設定されている保証です。会社独自で提案している保証であり、家庭ごとで見極める必要があります。大手ハウスメーカーの手厚い保証で安心感を得ることも価値があるでしょう。
また、工務店で依頼し、最低限の保証にすることも手段のひとつです。保証内容はさまざまなので、建築会社に詳しく聞きましょう。期間の設定も、それぞれ異なるので注意が必要です。法律で定められた10年間保証で終わることもあります。なかには、20~30年保証もあるので上手に選びましょう。
建築会社ごとに異なる注文住宅の保証を選ぶポイント
建築会社の保証にはさまざまなケースがあるので、慎重に検討しなければなりません。ここでは、選ぶためのポイントを解説します。後悔しないよう、きちんと把握しましょう。
延長保証の利用
法律に基づいた10年間保証と、建築会社の保証を合わせて初期保証と呼びます。そして、初期保証から建築会社の保証年数を延長することが可能です。延長保証と呼ばれ、建築会社が工事・点検することが条件になります。
工事・点検は有料になり、結果により延長期間が決まるので注意しましょう。費用をかけた割に、延長期間が思うように得られないこともあります。そのため、延長にかかる費用を調べ、最初から長期保証している建築会社と比べることが重要です。
部分ごとに異なる保証期間
住宅の部分によって、細かく保証期間がわかれていることがあります。例えば、柱や屋根などの主要構造部分は30年間、防水工事には10年間などが挙げられます。
防水工事は、短期間で設定されやすいので注意しましょう。また、内装や建具などは1~5年程度とされます。長期保証とされる住宅は、範囲を調べることが重要です。
基本構造部分以外の保証
基本構造部分は住宅の骨組みなので、長期保証は必須です。しかし、他の部分の保証にも注目しましょう。例えば、水回りや設備など、生活に密着した箇所は重要です。
故障して不便な思いをするかもしれません。また、防蟻や内装材保証は、基本構造部分に含まれないので注意が必要です。そのため、どこが保証されるか、細かい点まで調べましょう。
安心の住まいを実現するためにはアフターサービスも重要
長期に渡り、安心して住むためにアフターサービスは重要です。ここでは、アフターサービスの選ぶべきポイントを紹介します。
点検内容
建築会社によって、期間や頻度は異なります。また、費用の有無もあるので注意しましょう。なかには60年間無料点検といった、手厚いサービスもあります。有料の場合は、将来どの程度の資金が必要か把握しましょう。建築予算を念頭に置いて、余裕を持たせながら計画することが重要です。
相談しやすい窓口
災害や事故は突然発生するので、いつでも連絡できる環境が必要です。そこで、24時間・365日対応している建築会社を選びましょう。電話に限らず、LINEやネットを使用する場合も増えています。気軽に相談できる会社が良いでしょう。
専任担当者が付いている
アフターサービスは専門知識が必要なため、専任担当者がいる会社を選ぶようにしましょう。一部の小規模な建築会社では、営業や施工担当者が兼任することもあります。
クオリティーの高いメンテナンスをおこなうためには、最初に専任担当者の有無を確認しましょう。従業員が多い大手ハウスメーカーであれば、専任担当者が付く場合がほとんどです。
会社の経営状況
建築会社が倒産した場合、当然アフターサービスは受けられません。10年間は法的保証に守られますが、その後のトラブルが心配です。そのため、会社の規模や実績なども調べましょう。工務店は価格やデザイン性に優れているので、どこに価値を置くか慎重に決めましょう。
まとめ
こだわりを詰め込んだ注文住宅は、毎日愛着を持って住めるでしょう。大切に維持するために、充分な保証が必要です。また、最適な保証内容は家庭によって異なります。家族のライフプランや建築予算、希望のデザインや設備など優先順位を考えましょう。ハウスメーカーや工務店など、選ぶべき建築会社も絞れます。名古屋市には建築会社が多数存在するので、保証内容を比較してみましょう。